近世都市に設けられた延焼防止のための防火帯。町方の火除地を広小路(ひろこうじ)ともいう。江戸では明暦の大火の直後に,湯島馬場の内など5カ所に設けられたのをはじめとする。江戸は冬季の北西風による大火が頻発したため,火除地の多くが江戸城の北西部に設けられた。火災後に焼跡を火除地とすることが多かったため,当該の町は代地(だいち)を与えられ,町ごと移転した。これを代地町という。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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