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屏風(びょうぶ)

室内で,風や視線をさえぎるための仕切りとして使われる可動式調度の一つ。木製の枠に紙や絹を張り,それを何枚か蝶番(ちょうつがい)でつなぎあわせ,折り畳めるようにしたもの。奈良時代以前に中国から伝えられた。屏風の表にはふつう絵を描いた。平安時代には四季の風俗や風物を描いた12帖1組の月次(つきなみ)屏風や4帖1組の四季屏風がつくられた。室町初期には,左右1双で1組とする形式(六曲一双)が確立し,その後の屏風の主流となった。中世以降,輸出品としても珍重され,洛中洛外図屏風・南蛮屏風など絵画に用いられることも多い。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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