氷河時代のなかで氷河や氷床が拡大して中緯度にまで達した寒冷な時期。第四紀更新世の氷期には,ヨーロッパでは北緯50度,北アメリカでは北緯40度付近まで氷床におおわれた。氷床の成長にともなって,海水面は現在より100m以上低下した。そのため日本海には対馬暖流が流入しなくなり,宗谷海峡は陸橋となった。北海道にはツンドラ的な環境も出現し,永久凍土も形成され,北方からマンモスなどが移動してきた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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