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一橋派(ひとつばしは)

江戸幕府13代将軍徳川家定の継嗣をめぐり,和歌山藩主徳川慶福(よしとみ)(のち家茂(いえもち))を推した南紀派に対して,一橋慶喜(よしのぶ)を推した党派。福井藩主松平慶永(よしなが)は将軍継嗣として慶喜を推し,1856年(安政3)徳島藩主蜂須賀斉裕(なりひろ),鹿児島藩主島津斉彬(なりあきら)らの同意を得て幕閣へ働きかけた。雄藩の幕政参画,諸侯連合と攘夷の実行をめざそうとするものでもあった。しかし老中阿部正弘の死後,南紀派の反撃にあい挫折した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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