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彦根藩(ひこねはん)

近江国彦根(現,滋賀県彦根市)を城地とする譜代大藩。関ケ原の戦後,井伊直政が石田三成の居城であった佐和山18万石に入り,嫡子直勝(直継)のとき居城を彦根に移して成立。1615年(元和元)直勝は病弱を理由に上野国安中3万石に分与されて転出し,彦根藩15万石は弟直孝が継承。その後30万石となり,さらに幕府からの城米預り分を含めて格式35万石として扱われた。譜代の要として14人16代にわたり,大老就任者6人を出す。幕末の直弼(なおすけ)が桜田門外の変で横死したため,1862年(文久2)20万石に減封。特産物に長浜縮緬がある。18世紀のはじめ内分支藩(彦根新田藩)をおいたが,20年ほどで廃藩。1799年(寛政11)創設の藩校稽古館は,のち弘道館と改称。溜間詰の筆頭。廃藩後は彦根県となる。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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