気球は西南戦争時に試作され,1900年(明治33)に国産気球の浮揚に成功,日露戦争の旅順戦では偵察用に使用された。07年東京中野に気球隊設置。09年に臨時軍用気球研究会が設置され,飛行機とともに気球・飛行船の研究が開始されたが,英米独で実用化されたのに対し研究は本格化せず,30年代には世界的にも急発達した飛行機にとって代わられた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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