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本朝世紀(ほんちょうせいき)

鳥羽法皇の指示により藤原通憲(みちのり)が編んだ歴史書。最初は「六国史」のあとをうけて,宇多天皇から堀河天皇までの15代220年余の通史を作る計画であった。のち鳥羽・崇徳(すとく)・近衛の3代も含めることにし,18代の天皇朝の史書に変更された。しかし完成したのは宇多朝のみで,ほかは未定稿のままで終わったらしい。「史官記」「外記(げき)日記」などと称することがあり,数百巻にのぼる大部なものであったと思われるが,伝来しているものは935年(承平5)から1153年(仁平3)に至る間の残欠本にすぎない。宮内庁書陵部蔵の伏見宮本中に鎌倉時代の写本が伝わっており,諸伝写本の原本となっている。「群書類従」「新訂増補国史大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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