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本願寺派(ほんがんじは)

真宗十派の一つで,西本願寺(京都市)を本山とする一派。本願寺は京都東山大谷の親鸞(しんらん)廟堂を,親鸞の曾孫覚如(かくにょ)が寺院化したのに始まる。仏光寺の勢力に押され一時衰微するが,8世蓮如の時代に教勢が拡大した。寺内町を形成し一向一揆をおこすなど戦国大名と肩を並べるまでになり,山科,大坂石山,京都西七条へと移転した。11世顕如没後,子の教如が弟の准如に跡を譲るが,徳川家康から東六条の地を寄進され寺をたてた。以後,准如側を西本願寺(本願寺派),教如側を東本願寺(大谷派)とよび勢力を二分,本願寺は分立した。明治期には島地黙雷(もくらい)らにより教団改革がはかられた。海外布教にも力をいれ,今日に至っている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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