連歌俳諧用語。付合(つけあい)文芸における最初の1句。もともとは発句に始まり脇句・第3句と続けるものであったのが,室町頃から発句だけを独立させることがおこった。俳諧でもしだいに発句が独立し重要視されていく。明治期には正岡子規が発句を俳句とよび,1句独立した文芸として確立。発句は当初から一座の主賓が時節と場に対する挨拶の心をこめて詠んだため,季語と切字が必要条件として求められるようになり,俳句にも踏襲された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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