保守合同(ほしゅごうどう)
1955年(昭和30)10月の社会党統一に続いて,翌11月15日に自由党と日本民主党が合同し,保守単一政党の自由民主党を結成したこと。52年の講和発効後,鳩山一郎・岸信介・重光葵(まもる)・石橋湛山(たんざん)らの追放解除組が,占領期に基盤を固め終わった自由党の吉田茂長期政権に挑戦し始め,54年11月反吉田勢力が日本民主党を結成,鳩山内閣が誕生した。一方,社会党も安全保障条約問題をめぐって分裂・抗争したが,左右社会党が統一へむかい,それに対応して保守勢力の2系統(吉田系と反吉田系)の合同が図られたのである。保守合同後の政界は保守・革新に二分され,時代は55年体制に入っていく。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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