北越雪譜(ほくえつせっぷ)
江戸後期,雪国越後に関する地誌・随筆。初編3巻・2編4巻。鈴木牧之(ぼくし)著。1836~42年(天保7~13)刊。編集・刊行に山東京山(さんとうきょうざん)が協力,挿絵も牧之の原画をもとに京山の子京水が描いた。越後国魚沼(うおぬま)地方を中心に,雪国の自然と生活・民俗・伝説や産業などを随筆風に記述。雪の結晶や生物などの科学的な観察にもすぐれている。江戸の版元文渓堂以来版を重ね,気象・産業・民俗学などの資料的価値も高い。「岩波文庫」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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