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保暦間記(ほうりゃくかんき)

保元の乱から後醍醐天皇の死去までの歴史を,武家の興亡を中心に記した書。書名は保元~暦応年間の意。著者不詳。南北朝中期の成立とされる。漢字仮名交じり文で記述は簡潔,虚飾は少ない。とくに鎌倉後期の部分は,他に類書が伝わらないため貴重。流布とともに増補され,「源平盛衰記」で補う。小瀬甫庵による増補版がある。「群書類従」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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