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奉書船(ほうしょせん)

江戸初期の海外渡航商船。江戸幕府は南方に渡航する朱印船に対して,1631年(寛永8)から従来の朱印状に加えて,老中が長崎奉行にあてた渡航許可の奉書を下すこととした。老中奉書を添えたのでこの名がある。朱印船貿易の管理統制の強化策の一つで,朱印船による宣教師の潜入や偽造朱印状による渡航防止を目的とした。派船は幕府と特殊な関係をもつ特権商人にかぎられるようになったが,35年の渡航禁止令で廃絶。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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