放生会(ほうじょうえ)
捕らえた虫・魚・動物などの生き物を解き放って自由にする法会。殺生や肉食を戒める慈悲の実践として,ふつう陰暦の8月15日に行われる。その趣旨や因縁は「梵網経」「金光明最勝王経」ほかの諸経典にみられる。とくに京都石清水(いわしみず)八幡宮,鎌倉鶴岡八幡宮のものが有名。石清水で隼人(はやと)征伐の滅罪のために始まったという。鶴岡のものは,石清水をまねて1187年(文治3)に始まり,石清水放生会にはない流鏑馬(やぶさめ)儀礼が特色。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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