北条氏康(ほうじょううじやす)
生没 1515~71.10.3 戦国期の武将。相模国小田原城(現,神奈川県小田原市)城主。戦国大名後北条氏3代。後北条氏は氏康の代に戦国大名として確立。1541年(天文10)家督をつぐ。46年河越城の戦の勝利などによって上杉氏を圧倒,関東における後北条氏の優位を不動にした。54年今川・武田両氏と三者同盟を結ぶ(善徳寺の会盟)。内政面では租税制度・貨幣制度・伝馬制度などを整備。永禄初年家督を子氏政に譲り後見となるが,同時に支城制度を固め,氏政の弟らを領国の各所に配置。61年(永禄4)上杉謙信に小田原城を攻められたが,武田信玄が南進に転じたため,69年には謙信と結んだ(越相同盟)。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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