奉公衆(ほうこうしゅう)
番衆・番方・五箇番とも。室町幕府の御目見以上の直勤御家人。直轄軍。5番編成で,番頭の指揮下で御所警固や将軍の供奉,戦時の将軍の旗本や馬廻を勤めた。足利一門や守護大名家の庶流,足利家根本被官,有力国人領主など300人ほどで構成され,御料所などが預けおかれた。鎌倉幕府の御所内番衆の制を継承し,足利義満から義教にかけての時期に整備された。将軍家の直轄軍として守護大名を牽制し,東山文化の担い手でもあったが,明応の政変で事実上解体。古河公方も奉公衆を擁していた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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