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封建地代(ほうけんちだい)

封建領主が生産諸条件を保有する農民から強制的にとりたてる余剰労働ないし余剰生産物。(1)労働地代。農民が領主直営地においてみずからの労働用具を用いて行う無償の賦役労働。(2)生産物地代。農民が生産した現物の一部を領主に支払う。(3)貨幣地代。農民が生産物の一部を販売して得た貨幣を領主に支払う。(1)~(3)の移行の前提には農民の自立性の強まりがあり,また移行にともなって,農民の手元に余剰の一部が蓄積される傾向が強まる。その意味で貨幣地代の一般的成立は,独立自営農民層の成立と資本制地代の発生を可能にする。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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