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法王(ほうおう)

766年(天平神護2)に道鏡のために創設された地位。称徳天皇は,隅(すみ)寺の毘沙門像からの仏舎利出現を道鏡の太政大臣禅師(ぜんじ)としての政治指導による功績とし,道鏡を法王とした。供御に準じる月料や法王宮職の付置,また769年(神護景雲3)に西宮前殿で大臣らから拝賀をうけたことから,皇太子に準じる扱いであった。770年(宝亀元)に称徳天皇が没し,道鏡が追放されるとともに廃絶した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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