陰陽五行説(いんようごぎょうせつ)
中国の戦国時代に陰陽説と五行説が結合して成立した理論。世界の人事・自然現象を,陰陽とその展開した五行(木・火・土・金・水の5要素)をくみあわせたものとして理解し,仏教の五戒などとも結合して中国の人事・自然現象の解釈に重要な理論的枠組みを与えた。日本でも古代以来近世まで有力な理論として,仏教・儒教・神道・陰陽道(おんみょうどう)などの学問や茶道などの芸能に強い影響を及ぼした。明治期以降は迷信として排斥されながらも,現代の漢方医学はこの理論を基礎的な枠組みとし,また現代の占いも陰陽五行説を標榜している場合が多い。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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