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インパール作戦(インパールさくせん)

太平洋戦争中ビルマの日本軍が,インドからの連合軍の攻撃を封ずるためインパール(インド東部の州都)を占領しようとして惨敗した作戦。多くの反対を押し切って,第15軍司令官牟田口廉也(むたぐちれんや)中将の強硬な主張が認められ,1944年(昭和19)3月中旬,第15軍の3個師団とインド国民軍による攻撃が開始された。軽装備の急進戦法をとったため補給は軽視された。4月に入って日本軍はコヒマを占領してインパール包囲態勢をとったが,連合軍は空中補給により防衛線を固めて反撃し,さらに日本軍の後方に空挺部隊を降下させた。補給のない日本軍は雨季の到来とともに急速に壊滅状態に陥った。作戦中止命令が遅れ,7月10日ようやく中止が命じられたが,悲惨な退却行となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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