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院内銀山(いんないぎんざん)

秋田県湯沢市の院内銀山町にあった銀山。1606年(慶長11)発見,翌年から秋田藩の御直山(おじきやま)となり運上銀で繁栄した。銀山奉行の梅津政景はのち藩老となり,秋田の鉱山行政に後世まで大きな影響を与えた。しかし排水の困難と直山支配のむずかしさから1725年(享保10)全山を山師に請け負わせる請山(うけやま)となったが,産銀からの金の析出に成功すると,1817年(文化14)再び直山となり,以後幕末期には日本一の産銀高をあげた。廃藩後,小野組をへて官営となり近代技術を導入,85年(明治18)古河市兵衛に払い下げられた。1921年(大正10)休山,32年(昭和7)再開されたが,第2次大戦後再び閉山。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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