本来は古代中国で,官印とそれを身につけるための組紐のこと。印は官人の身分を証明する印形で,綬は長さや幅・色が身分により異なった。日本から中国に遣使した際に中国の官爵を賜与された例がいくつかあり,その際に印綬を与えられた。たとえば239年魏に朝貢した邪馬台(やまたい)国の女王卑弥呼(ひみこ)は親魏倭王の称号と金印紫綬にあずかり,率善中郎将に任じられた大夫難升米(なんしょうまい)は銀印青綬を賜与されている。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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