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石見流(いわみりゅう)

江戸初期の地方(じかた)仕法の一つ。徳川家康の側近の大久保石見守長安が実施した仕法で,伊奈忠次による伊奈流や彦坂元成の彦坂流と並び称された。とくに長安が幕府の代官頭として甲斐・石見・美濃・越後などに実施した慶長期の検地は,6尺1分を1間とした最初の検地であり,石見検地・大久保縄として知られる。また佐渡金山をはじめとする鉱山開発にも手腕を発揮したが,長安の失脚で石見流の仕法はすたれた。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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