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石見銀山(いわみぎんざん)

石見国邇摩(にま)郡大森にあった銀山。現在の島根県大田市大森町。室町時代から採掘が行われたというが,1533年(天文2)神谷(屋)寿禎が博多から吹工を連れてきて本格的な銀山開発にのりだした。尼子・大内・小笠原諸氏が争奪戦をくり返し,62年(永禄5)毛利氏が押さえた。その後,豊臣秀吉は銀山に目付を派遣して直轄領とした。江戸幕府も銀山周辺の4郡146カ村を直轄化し石見銀山領とした。1601年(慶長6)大久保長安を代官とし,大森に代官所をおいた。以後産出量は飛躍的にのび,年間3600貫に達し最盛期となるが,寛永年間には衰微しはじめ,江戸中期には年間産出量が100貫程度となった。18世紀以降は銅も産出。1923年(大正12)休山。国史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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