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磐舟柵(いわふねのさく)

越(こし)国におかれた古代の城柵。渟足柵(ぬたりのさく)についで648年(大化4)造営され,越・信濃両国の民を選んで柵戸(さくこ)とし,蝦夷(えみし)に備えたとある。698年(文武2)と700年に石船柵の修理記事がみえ,のち史料から消えるものの8世紀まで存続した可能性が高い。658年(斉明4)都岐沙羅柵(つきさらのさく)がみえ,これを磐舟柵の旧称とする説もあるが疑問。新潟県村上市浦田山に比定地があったが,この遺構は古墳の石室であることが確認された。村上市旧域と岩船郡旧神林(かみはやし)村(現,村上市)に接する旧岩船潟周辺とする説などもあるが,現在のところ所在は未詳。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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