神祭のための祭場。古代に神を迎え祭るために石囲いをした施設。「日本書紀」の天孫降臨には,天津神籬(あまつひもろぎ)と天津磐境をおこしたとの記述がある。福岡県沖ノ島遺跡などの祭祀遺跡や伊勢神宮内の石積神祠などから形態が類推されるが,小型の石で周囲を囲ったり石を積み上げたりして造った臨時の祭場で,形は円形・方形など。臨時的な施設のため磐座(いわくら)に比べて現存するものは少ない。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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