江戸時代,関所でとくに検閲を重視した対象。入鉄砲とは江戸へ入る鉄砲のこと。幕府は江戸での反乱防止,治安維持のため関所でこれを監視させた。出女とは江戸から出る女性のことで,江戸に住む大名の妻女の逃亡を防ぐため女性の通行を監視した。入鉄砲には幕府老中,出女には幕府留守居発行の関所手形を必要とした。外様藩でも同様の理由で口留(くちどめ)番所で取り締まった例がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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