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伊万里焼(いまりやき)

佐賀県有田町近辺に広がる日本を代表する磁器窯とその製品。有田の製品だが伊万里港から出荷されたため,江戸初期から伊万里焼とよんだ。1616年(元和2)朝鮮の李参平(りさんぺい)が有田泉山に白磁鉱を発見し,白磁染付を焼き始めた。47年(正保4)以前に有田の酒井田柿右衛門が色絵を開発。59年(万治2)に大量にヨーロッパへ輸出され始め,国際的評価をえた。輸出用色絵は柿右衛門様式,国内向け色絵は古九谷様式とよばれる。元禄年間には華麗な金襴手(きんらんで)を完成して,国内外で大流行した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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