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今切関(いまぎれのせき)

江戸時代,幕府が設置した最も重要な関所の一つ(現,静岡県湖西(こさい)市新居(あらい)町)。東海道の今切渡船の新居宿側にあったため新居関ともいう。戦国期に今川氏が設置し,1600年(慶長5)徳川氏が改めて設置。「入鉄砲に出女」の検閲はとくにきびしかったが,入女も検閲の対象とし,関所手形を必要とした。1702年(元禄15)までは幕府が直接関所奉行を派遣して運営にあたり,以降は三河国吉田藩の所管。関所を中心に,浜名湖周辺の宿村にも関所破りを監視させた。1855年(安政2)に建て替えられた現存の関所建造物と周囲は国特別史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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