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今川貞世(いまがわさだよ)

生没 1326~? 南北朝期~室町中期の武将。九州探題。入道して了俊(りょうしゅん)。1371年(応安4・建徳2)探題となる。懐良(かねよし)親王・菊池氏などの南朝方を圧迫して大宰府を確保。75年(永和元・天授元)には少弐冬資(しょうにふゆすけ)を殺害(水島の変)するなど,室町幕府の九州経営を進展させた。しかし南北両朝合体の成立など政情の変化により,95年(応永2)探題を解任された。99年大内義弘らと提携して幕府に反抗を試みたが失敗(応永の乱)。和歌にすぐれ多数の歌論書があり,また史書「難太平記」などの著作を残した。弟仲秋(なかあき)に与えた教訓状は「今川状」として知られる。生年には異説もある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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