今井宗久(いまいそうきゅう)
生没 1520~1593.8.5 織豊期の堺の商人・茶人。千利休・津田宗及(そうぎゅう)につぐ天下三宗匠の1人。号は昨夢斎。大和国今井に生まれ(一説に近江国),堺にでて納屋宗次の家に住み,同家を継いだ。織田信長の堺への矢銭(やせん)賦課に対しては,保守派の抗戦論に対して和平論を主張,信長の武器調達にも協力して信頼をえ,堺五箇荘代官に任じられた。茶道を武野紹鴎(じょうおう)に学び,信長の茶頭(さどう)として,京都妙覚寺茶会・相国寺茶会に参席した。茶会記に「今井宗久茶湯書抜」がある。松島茶壺・紹鴎茄子(なす)(茶入)・定家色紙などの名物を所持した。茶室に大徳寺黄梅院昨夢軒がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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