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位封(いふ)

律令制下の給与の一つで,諸王・諸臣に対し位階に応じて支給した食封(じきふ)。親王に対するものは品封(ほんぷ)という。女子は原則として男子の半給。浄御原令制下では,のちの五位以上相当まで支給されたが,大宝禄令では,正一位に300戸,従一位に260戸,正二位に200戸,従二位に170戸,正三位に130戸,従三位に100戸と,三位以上に限られた。しかし706年(慶雲3)三位以上はほぼ2倍に増額され,正四位に100戸,従四位に80戸を支給するよう改められた。808年(大同3)に再び令制に復した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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