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井上円了(いのうええんりょう)

生没 1858.2.4~1919.6.6 明治・大正期の仏教哲学者。越後国の真宗大谷派の寺に生まれる。東大卒。在学中に哲学会を組織し,1887年(明治20)「哲学会雑誌」を創刊。湯島に哲学館(現,東洋大学)を創立し,政教社創設にも関与した。仏教に哲学的基礎を与えようとした「真理金針」3編は,キリスト教批判において国粋的だったが,その方法は西洋哲学の原理にもとづいていた。迷信打破に熱心で怪異を合理的に論じ妖怪博士の異名をとった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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