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犬養部(いぬかいべ)

犬甘部とも。大化前代の部。番犬を飼養し,屯倉(みやけ)や倉庫・宮門などの守衛に奉仕した。猟犬を飼育・訓練して狩猟に奉仕していたとする説もある。犬養部の伴造(とものみやつこ)としては,県(あがた)犬養・稚(わか)(若)犬養・阿曇(あずみ)(安曇)犬養・海(あま)犬養の4氏があり,このうち稚犬養と海犬養の氏名は宮城十二門の門号にとられており,宮門守衛にあたっていたと考えられる。犬養部の遺制は令制にはまったくみられない。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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