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委任統治制度(いにんとうちせいど)

国際連盟の監督下に,住民の福祉向上,自治・独立の促進を目的として,ドイツ,トルコ両国の旧植民地・領土を統治した制度。第1次大戦後,英・仏・日は敗戦国側の領土割譲を望んだが,米大統領ウィルソンが反対したため,南ア連邦首相スマッツが妥協案として考案した。連盟規約22条は,住民の自治達成度によってA式・B式・C式と地域を三つに分類していた。C式は旧独領の南西アフリカと南太平洋諸島に適用されたが,日本はこのうち赤道以北の太平洋諸島の受任国となった。受任国は該地域に関する年報を連盟理事会に提出する義務があった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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