1. 用語
  2. 日本史 -い-
  3. 稲作儀礼(いなさくぎれい)

稲作儀礼(いなさくぎれい)

稲の生産過程の折目ごとに1年を通して行われる儀礼。呪術的なものが多い。年頭にはその年の豊作を祈願する行事や儀礼が小正月を中心に催される。春の田の神迎えより以前に行うので予祝行事という。田の神を迎えて,苗代づくり・播種から田植の終りまでの実作業の各工程ごとに儀礼があり,この期間は祭りつつ働くことになる。植え終わって物忌(ものいみ)の期間のサナブリがすむと,稲を自然災害から守る行事が初刈りまで続く。秋に収穫が終わると田の神を送る儀礼がある。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう