1. 用語
  2. 日本史 -い-
  3. 一国一城令(いっこくいちじょうれい)

一国一城令(いっこくいちじょうれい)

江戸初期の大名統制法令。大坂夏の陣直後の1615年(元和元)閏6月13日付で酒井忠世・土井利勝・安藤重信ら幕府年寄衆の連署奉書で出され,西国の外様大名がおもな対象であった。内容は大名分国内における居城以外の城郭の破却を命じたもので,これにより数日のうちに約400の城がとり壊されている。その意図が,幕府による大名軍事力の削減であることは確かだが,一方で大名家臣による城郭所持の可能性も否定され,有力家臣に対する大名の軍事的優位性が促進された。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう