中世の寺院・村落などで一揆的集団結成の際の誓約の作法。寺堂や村落内の神社に集まり,鐘などの金属を鳴らして神仏を招来し,同心を誓った起請文を作成・署名した。起請文は焼いて神仏に供えた水に混ぜ,全員で飲んだ。共同飲食によって神仏と一体化し,それを媒介に集団の強固な団結を図った。寺院社会に起源をもつとみられるが,14世紀には農民層にも広く浸透した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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