イタイイタイ病(イタイイタイびょう)
三井金属鉱業神岡(かみおか)鉱業所(岐阜県飛騨市神岡町)の廃水中のカドミウムが原因で,富山県の神通川流域住民に発生した腎臓障害や多発性の骨軟化症などの病気。大正初期から奇病とされていたが,1957年(昭和32)地元の萩野昇医師がカドミウム原因説を発表。68年3月患者は鉱業法により三井金属に損害賠償を求めて提訴。同年5月厚生省は公害病と認定。71年6月富山地裁で原告勝訴の判決が下された。2011年(平成23)末までの認定患者は196人(生存者4人),要観察者336人。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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