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石上神宮(いそのかみじんぐう)

石上振神宮・布都努斯(ふつぬし)神社とも。「延喜式」では石上坐布都御魂(ふつのみたま)神社・石上(神)社。奈良県天理市布留町に鎮座。式内社。旧官幣大社。祭神は布都御魂神・布都斯(ふつし)御魂神・布留御魂神ほか。神武天皇が東征のとき使用した剣を崇神(すじん)天皇または仁徳天皇のときに祭ったのが創祀と伝える。現拝殿裏から勾玉(まがたま)・神剣などが出土し,古代の祭祀遺跡の存在が確認された。物部氏が祭ったことから物部氏の氏神としても信仰された。国家鎮護の神ともされ,867年(貞観9)正一位に昇り,「延喜式」では名神大社・相嘗祭社とされた。例祭は10月15日。古代の文字史料として注目される神宝の七支刀(しちしとう),鎌倉中期の作とされる拝殿はともに国宝。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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