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伊勢平氏(いせへいし)

平安中・後期,坂東に土着した平氏のうち伊勢国方面に進出した一派。桓武平氏。10世紀末,平貞盛の子維衡(これひら)が伊勢国を本拠に京都で活躍。その後,維衡の曾孫正盛は,1097年(承徳元)伊賀国の所領を六条院に寄進し,白河上皇の信任を得た。これにより中央政界への進出をはたし,伊勢平氏の勢力基盤を築いた。正盛の孫清盛のとき平氏の繁栄は頂点に達し,平氏政権を成立させたが,清盛死去後の1185年(文治元)一族は長門国壇ノ浦で滅亡。清盛の異母弟頼盛の一流のみが,鎌倉時代以降も公家として残った。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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