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和泉式部日記(いずみしきぶにっき)

「和泉式部物語」とも。平安時代の日記文学。和泉式部作。1003年(長保5)4月から翌年1月までの和泉式部と帥宮敦道(そちのみやあつみち)親王の恋愛を描く。145首に及ぶ贈答歌を中心に,2人の出会いからしだいに深まる恋情がたどられる。主人公は「女」と三人称で扱われ,物語的な手法がとられている。これは「伊勢集」「一条摂政御集」などにもみられ,私家集が日記文学へ発展する流れを示している。07年(寛弘4)の帥宮死去後まもなくの成立か。「日本古典文学大系」「日本古典文学全集」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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