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石包丁(いしぼうちょう)

石庖丁とも。弥生時代の穀物類の収穫具。大陸系磨製石器の一つで,東アジアの初期農耕社会に広くみられ,日本では九州南部から東北南部にかけて分布。長方形・半月形をなし,直刃・曲刃がある。背の部分にふつう2カ所の孔があり,紐を通して指に掛けて稲穂を穂摘みで刈り取る。九州南部・瀬戸内・中部地方では打製石包丁もみられる。同様のものに貝包丁・石包丁形木製品がある。弥生後期に鉄製の手鎌の普及とともに消滅。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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