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石舞台古墳(いしぶたいこふん)

奈良県明日香村島庄にあり,明日香の平地を見渡す台地上に営まれた2段築成の大きな方墳あるいは上円下方墳。墳丘底面は1辺50m余,濠をめぐらした内外斜面に丸石を葺(ふ)く。古くから墳丘を失い,巨大な天井石をもつ横穴式石室が露出していたためこの名がある。南西に開口する石室の全長は約20m。玄室は長さ7.7m,幅3.4m,高さ4.7mで,側壁にそって排水溝をめぐらし,長さ11.5mの羨道(えんどう)中央をまっすぐに貫いて南端へ排出する。付近の島宮(しまのみや)の遺構と結びつけて巨大な石室を蘇我馬子(うまこ)の墓とする解釈もあるが,確証はない。国特別史跡。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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