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伊奘諾尊・伊奘冉尊(いざなきのみこと・いざなみのみこと)

「古事記」では伊邪那岐命・伊邪那美命。記紀の神話で神世七代の最後の2神で国造りをになう神。「日本書紀」では天地の中間に出現し,陽神・陰神として2神相和して大八洲(おおやしま)国をはじめとした地上世界を完成させ,ついで日神(アマテラス)・月神(ツクヨミ)・ヒルコ・スサノオを生んだ。「古事記」では高天原に出現し,天津神(あまつかみ)の命で天降り,国生みに続いて神々を生み成していくが,火の神カグツチを生んでイザナミは死に,国造りは未完に終わる。そしてイザナキはイザナミを追って黄泉(よみ)国に赴き,帰還したのち,禊(みそぎ)をしてアマテラス・ツクヨミ・スサノオを誕生させた。両神を社名にもつ式内社が淡路国などに存在する。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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