1. 用語
  2. 日本史 -い-
  3. 囲碁(いご)

囲碁(いご)

碁とも。日本の代表的な盤上遊戯。19条19路の盤面上の交点に黒石・白石を交互に打って場所をとる遊び。起源は不明で中国の唐時代に発達。当初は17条17路の盤面であった。「続日本紀」天平10年(738)条に記事があり,正倉院に日本最古の碁盤が所蔵される。古代から愛好されていたことが,文芸作品・絵巻によって知られ,中世の公家・僧侶の日記にもみえる。江戸幕府は碁打4家(本因坊・井上・安井・林)に家禄を支給,幕府公認の技芸となり,名人・段位制も設けられた。明治維新により碁家は困窮したが,自主的な愛好者の方円社が結成され,1924年(大正13)には財団法人日本棋院がつくられて職業棋士も養成された。現在はアマチュアも含めて新聞社主催の棋戦も多い。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

この記事が気に入ったらいいね!しよう