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意見十二箇条(いけんじゅうにかじょう)

意見封事(ふうじ)十二箇条とも。914年(延喜14)4月,参議三善清行(みよしのきよゆき)が醍醐天皇の諮問に答えて提出した政治意見書。序論と12カ条の建議からなる。当時直面していた政治的・社会的矛盾を的確に指摘しつつ,その打開策をものべたもので,意見封事のなかでも最も優れたものとされる。とくに律令政治の衰退のありさまを,備中国下道郡邇磨(にま)郷の課丁(かてい)の減少を例にとって論じた序論は有名である。「日本思想大系」所収。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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