池田屋事件(いけだやじけん)
1864年(元治元)6月におきた新撰組による尊攘派志士襲撃事件。公武合体運動の退潮により,尊攘派志士が京都に潜伏,活動を活発化したため,京都守護職・京都所司代・新撰組は警戒を強めていた。新撰組は京都三条の旅館池田屋を内偵し,6月5日早朝志士1人を捕らえ拷問。志士に市中放火,中川宮・松平容保(かたもり)の暗殺計画などがあるとして,同夜池田屋で会合中の志士を襲った。かけつけた京都守護職の兵3000が囲むなかで新撰組が中心となって激闘し,志士7人を斬殺,23人を捕らえた。この事件によって新撰組の威名があがった。一方尊攘派の藩や志士を憤激させ,禁門の変の原因となった。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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