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生野銀山(いくのぎんざん)

但馬国朝来(あさご)郡にあった銀山。現在の兵庫県朝来市。1542年(天文11)の発見といわれ,但馬国守護山名祐豊はここを直轄領として銀山城を築き,領国防衛と銀山経営の拠点とした。69年(永禄12)織田信長は当地を支配下に収め,銀山を直営地とした。信長の第2次但馬国平定後は豊臣秀吉,関ケ原の戦以後は徳川家康の直轄領となる。慶長・元和期が最盛期で,慶安期からは産出量が減少し,江戸中期には銅の産出量が激増した。1868年(明治元)工部省所管。96年三菱に払い下げられたが,1973年(昭和48)三菱金属鉱業(現,三菱マテリアル)は休山とした。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)

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