近世初期,イギリス東インド会社が平戸(ひらど)(現,長崎県平戸市)に設立した商館。1613年(慶長18)国王ジェームズ1世の使節セーリスが幕府から貿易許可の朱印状をえて,コックスを館長として開設。日本へは毛織物・鉛などの商品を売り込んだが,オランダとの競争は熾烈で,また中国との取引にも失敗。16年(元和2)幕府が江戸・上方での取引を禁止したことから,23年閉鎖。イギリスは日本から撤退した。 (山川 日本史小辞典(改訂新版), 2016年, 山川出版社)
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